不妊症で悩む人が漢方薬を使うとどのような効果があるのか?

不妊症で悩む人が漢方薬を使うとどのような効果があるのか?

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体外受精や顕微鏡受精など、不妊症の治療は大きく進歩しました。しかしこれらの不妊症治療に抵抗感がある人もいます。自然に産みたい、と願う人の中には漢方薬を試してみようかと思う人もいるでしょう。漢方薬は、不妊症にどのような効果があるのでしょうか。

  • 漢方が考える不妊症の原因

  • 漢方が考える不妊症の原因
  • 不妊症と聞くと女性が原因と思われがちですが、両方に原因がある場合も合わせると、不妊症の約5割は男性側に原因があります。

    男性不妊症であれ女性不妊症であれ、その要因は多彩です。女性不妊症の原因となっている疾患には、視床下部や内分泌に問題がある場合、卵管に問題がある場合、子宮や子宮頸管に問題がある場合の3つに分けられます。

    一番多いのが、卵管に問題があるケースです。クラミジア感染症で卵管が癒着していたり、卵管が閉塞しているため受精ができません。

    子宮や子宮頸管に問題がケースには、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜症などの疾患があげられます。

    また、免疫異常で精子に対する抗体ができてしまって、精子の侵入を阻止しているケースもあります。

    視床下部や内分泌に問題があるケースには、高プロラクチン血症、甲状腺機能低下症、多嚢胞性卵巣症候群、早期卵巣機能不全、黄体機能不全などの疾患があげられます。

    ホルモンを分泌するには、視床下部が命令を出し、脳下垂体が卵巣を刺激するホルモンを出し、それを卵巣が受け取って卵巣からホルモンが分泌されます。この視床下部、脳下垂体、卵巣系のいずれかに問題があると、排卵がなかったり不規則になってしまいます。
  • 漢方が考える不妊症の原因

  • 漢方では、子宮や卵巣や卵管に異常がない場合、不妊症の原因は冷えにあると考えられています。

    男性の生殖器は、低温の方が機能を高めることができるので、体外に出ています。しかし、女性の生殖器は温かい方が機能が高まるために、体外には出さずにお腹の中に入っています。

    最近は、若い女性たちが体重が少ない方が奇麗だと勘違いしていることが多く、体重が減るのを競っていることもあります。そのため痩せすぎている女性も多く、これも冷えを助長して不妊症に繋がっています。

    皮下脂肪が少ないと、体温を保つことができなくなります。平熱が35℃台だと言う若い女性も時々いますが、このような女性の中には、無排卵月経の人や生理痛に悩まされている人も少なくありません。

    皮下脂肪がつきすぎるのは良くありませんが、皮下脂肪は決して邪魔なものや要らないものではありません。体にとっては優しい毛布です。

    西洋医学では、不妊症の原因となっている病気を治療していきますが、漢方では病名にはあまり拘わらず、冷えを改善することが不妊症の治療に繋がると考えています。

    西洋医学は細部を診ますが、漢方では広く全体を診ます。例えるなら、木の枝を見るか森全体を見るかの違いです。
  • どのような人が漢方治療に向いているか

  • 「痩せていて体力がなさそうな、か弱そうな女性を見ると、当帰芍薬散を処方してあげたくなる」と、漢方医は時々冗談めかして言います。

    このような女性はおそらく、手足も冷えて冷たいでしょう。ドラマに出てくる若い人気女優さんなどに多い体型ですが、このような女性が不妊症になった時や体調不良の時には、まさに漢方が効果的でしょう。

    現代医学の中でも不妊治療は、この10~20年ほどの間に大きく進歩しています。しかし、体外受精や顕微鏡受精などの現代医学に抵抗を感じている人も少なくないでしょう。

    普通という表現では語弊があるかもしれませんが、「もっと普通に産みたい」、「友達と同じように一般的な妊娠の仕方で妊娠したい」と願っている女性も、少なくありません。

    また、西洋医学の不妊治療には膨大なお金も必要です。現代医療の恩恵を受けたくても、経済的に大変すぎて途中で諦めた人もいます。また、最初から検討することすら無理だったという人もいます。

    漢方薬は高額だと思っている人もまだ多いようですが、2014年の時点で保険適応となっている漢方薬は、150種類もあります。

    このような人たちにも、漢方治療は一筋の光を与えることができ、効果もあると考えています。
  • 不妊症の治療に使う漢方薬

  • 漢方薬が効果的で得意な病態の1つに「冷え」があります。前述したように、漢方では冷えは不妊症の大きな原因だと考えています。

    この冷えに対して効果がある代表的な処方が、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。

    痩せ形で体力がない人、青白い顔色でか弱い感じの人、生理痛のある人、手足が冷えている人に効果的だと言われています。妊娠中の貧血やつわりの予防にも効果を発揮しています。

    不妊症の治療として服用する漢方薬は、原則的には医師が処方したものであれば妊娠中に服用しても問題はないと考えられています。

    やせ形で胃腸が弱い人には、六君子湯(ろっくんしとう)や当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)も効果が期待できます。

    漢方の不妊治療では、出産を乗り切る体力作りも大切だと考えています。なかなか妊娠できないのは、妊娠や出産に必要なだけの体力が不足している、ということも一因でしょう。漢方薬は体力作りにも効果的です。

    また、周りからの「妊娠はまだですかコール」のストレスや職場の人間関係などで、ストレスが関係していると思われる人には、加味逍遥散なども効果が期待できます。

    このように漢方では、同じ不妊症でも一人一人処方が違います。
  • 漢方薬でも副作用の危険性はありますか

  • 2014年現在、保険適応となっている漢方薬は約150種類です。

    このうち約半分が1800年前から使われています。非常に歴史が長いことも特徴の1つです。最新のものでも昭和27年です。長く飲み継がれているのは、効果と安全性の証でしょう。

    しかし、「副作用は全くありません」と言うと、嘘になります。

    体質に合わなかったというケースを、漢方では「証が合わなかった」と表現するのですが、確かに証が合わずに、あまり効果がなく副作用の様な不快な症状だけが出ることもあります。しかし、それだけではありません。

    命に関わる副作用として、間質性肺炎があげられます。寒気のない発熱や空咳、息苦しさなどが起きます。このような症状が出たら、すぐに服用を中止して医師に連絡してください。

    偽アルドステロン症という、血圧が高くなってむくみが出る病気を引き起こすこともあります。甘草に含まれている成分で起こりやすいです。

    これらの副作用を防ぐためには、医師による定期的な副作用チェックが必要です。また、何か症状が出た場合は、「風邪だろう」、「妊娠中はむくむのが当たり前だ」などと自己判断をしないで、医師に報告することが重要です。
  • 不妊症に漢方薬は効果があるのか

  • 例えると、枯れた1本の木を治すのが西洋医学、森全体を治すのが漢方医学です。そのため漢方では、病名には拘らずに、体質の改善を目指します。

    不妊症の原因の多くは、冷えが関連していると考えます。冷えると生殖機能が低下するという考え方です。

    当帰芍薬散や当帰建中湯、六君子湯などが冷えの改善に効果的です。ストレスの関与が大きいと思われる場合は、加味逍遥散が効果的があるでしょう。

    子宮内膜症や子宮筋腫を漢方薬だけで根本的に治療することはできませんが、痛みを緩和したり血流を良くする効果や妊娠しやすい体質を作る効果は、期待できます。

    西洋医学では、この病気には主にこの薬を使うと言った感じで、同じ病気の人は同じ薬を服用していることが多いのですが、漢方では一人一人の体質や苦痛に思っていることに合わせて処方します。そのため、同じ病気であっても全然違う処方となることもあります。

    漢方薬にも副作用はあります。空咳がでたり、発熱がある時は自己判断で風邪だと決めつけてはダメです。間質性肺炎と言う副作用の可能性もあります。服用後2~4週間くらいに発症しやすいです。

    また、むくみや高血圧などの副作用もあります。異常を感じたら医師に報告しましょう。
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