痛み止めのロキソニンは危ない??【薬剤師】

痛み止めのロキソニンは危ない??【薬剤師】

Thumb?1414295452 薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

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痛み止めとして広く出回っているロキソニン。そんなロキソニンに「重大な副作用」が出る恐れがあることが判明し、ネットで話題になっています。

果たして、「ロキソニンは危ない」のか?

今日は、薬剤師としての視点から正しい情報を検証してお伝えしていきます。


  • 「重大な副作用」に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」

  • 厚生労働省は3月22日に、解熱鎮痛薬である「ロキソプロフェンナトリウム水和物」製剤に対し、使用上の注意を改めるように指示をだしました。

    その内容というのが、

    [副作用]の「重大な副作用」の項に

     「小腸・大腸の狭窄・閉塞:
      小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観
      察を十分に行い、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた場
      合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

    を追記するというもの。(引用元:医薬品医療機器総合機構(PMDA)より)

    PMDAによると、死亡例はないものの6つの症例が出ているそうです。

    そして、この「重大な副作用」というのが一人歩きして誤解を呼ぶことに・・・
  • 「重大な副作用」=「よく起こる副作用」?

  • 「重大な副作用」=「よく起こる副作用」?

    出典: www.jiho.co.jp

  • 今回「重大な副作用」が取り上げられたことで「なんだかやばい薬」と思っている方もいるみたいですが、実際はそういうことではありません。

    病院で処方せんを出してもらって薬局でもらう医療用の薬には「添付文書」というものがあります。

    添付文書には薬の成分や特徴、どういう薬・食べ物と飲み合わせが悪いか、薬がどのように体内に吸収されるかなどが書いてあります。その中に「副作用」の項目も当然あるのですが、副作用の中でも特に気をつけなければいけないのが「重大な副作用」という部分です。

    「重大な副作用」というのは、『副作用の中でも健康に重大な影響がある副作用』という意味で、軽度の副作用と区別に使われる言葉です。

    ここでのポイントは、重大な副作用は起きる確率が高いわけではないということ。

    添付文書を基本的に見るのは医者や薬剤師です。医者や薬剤師が「こういうリスクもあるから気をつけよう」と確認するのが副作用の項目なわけです。

    誤解を恐れずに言うと、医療知識の浅い一般の方が添付文書を読むことは、かえって混乱する可能性があるのでオススメしません。
  • 結局、ロキソニンは安全なの?

  • 結局、ロキソニンは安全なの?
  • ロキソニンには起こる確率は低いものの、重大な副作用だけで13の項目が添付文書には記載されています。「ロキソニンは安全なのか?」と聞かれた場合、私の答えとしては、「きちんと用法用量(飲み方・飲む量)を守っていればさほど気にする必要はない」というものです。

    ただし、どんな薬にも副作用はあるので、そのことを理解した上で使うことが大切です。

    一般の方が副作用を知りたい場合は、
    くすりのしおり
    http://www.rad-ar.or.jp/siori/index.html
    というサイトがオススメです。

    どういう効き目の薬で、用法用量や副作用について添付文書よりわかりやすく記載されています。
  • ロキソニンで多い副作用は「胃の痛み」

  • ロキソニンで多い副作用は「胃の痛み」
  • これはロキソニンに限らず痛み止め全般に言えることですが、痛み止めは基本的に「胃が痛くなる」というのが主な副作用です。

    よく『バファリンの半分は優しさでできている』というフレーズがありますが、たしかに半分ちかくは胃を保護する成分でできています。

    ロキソニンはもともと胃が痛くなりにくい痛み止めですが、それでも胃が痛くなってしまう人は「空腹時」を避けて飲んでみてください。

    痛み止めの薬は空腹時に飲むと胃の痛みが出やすいため、食事後に飲むのがベストです。
  • まとめ:ロキソニンは危なくない

  • まとめ:ロキソニンは危なくない
  • 今回取りざたされたロキソニンですが、使い方を守っていればいい痛み止めの薬です。ただし、副作用がでるリスクがあることも考え、過量に使うのはやめましょう。

    よく痛みがとれないからどんどん飲むという方がいるのですが、実は薬は飲めば飲むほど効くというわけではなく、逆に副作用のリスクが高まることになります。

    薬については医師・薬剤師の話をよく聞いて正しい使い方をしてくださいね!
痛み止めのロキソニンは危ない??【薬剤師】
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キュレーター紹介
薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

現役薬剤師&現役コピーライター。薬剤師の知識を活かし、医療現場に近い立場からの記事を得意とする。その他、『薬機法の専門知識』を活かして健康食品・化粧品の販売ページなどの作成も多数行っている。


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