薬局でジェネリック医薬品をオススメされる裏の理由【薬剤師】

薬局でジェネリック医薬品をオススメされる裏の理由【薬剤師】

Thumb?1414295452 薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

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ここ数年、薬局へ行くと「ジェネリック医薬品に変えませんか?」と言われることはありませんか?

もちろん、医療費削減をするという目的もあるのですが、実は、それ以外にも”ある理由”があるのです。

今日は、薬局が積極的にジェネリックをオススメする裏の理由についてお伝えします。


  • そもそもジェネリック医薬品ってなに?

  • そもそもジェネリック医薬品ってなに?
  • 出典: www.emec.co.jp

  • 最近CMでも出てくる「ジェネリック医薬品」。結局、どういうものかというと、一言で言えば『先発医薬品(最初に出た薬)と効き目が同じで値段が安い別メーカーの薬』です。

    薬の分類については上の表がわかりやすいので参考にしてみてください。

    ジェネリック医薬品の値段が安い理由としては、研究開発費用がほとんど掛かっていないからです。

    私は以前、新薬候補をデザインして作るという研究職をしていましたが、今や新薬候補が実際に新薬になる確率は50万分の1とも言われる時代。そのため、研究にも数百・数千億円規模のお金がかかってきます。

    薬の値段は厚生労働省が決めているのですが、研究開発費用が掛からない分、ジェネリック医薬品の値段は安く設定されているという訳です。

    「効き目が同じで値段が安いならいいじゃん!」と思う方も多いと思いますが、実はジェネリック医薬品にもメリット・デメリットがあります。

    ・・・と、それは長くなりそうなのでまた別の機会にお伝えしますね。
  • 薬局がジェネリック医薬品を推奨する理由

  • 薬局がジェネリック医薬品を推奨する理由
  • では、肝心の薬局がジェネリック医薬品を推奨する理由ですが、理由はいくつか考えられます。


    1.薬剤師が患者さんの負担を考えてジェネリックを提案している

    特に免疫抑制剤や抗がん剤は1錠の値段が1,000円以上もする高価なモノが多いです。それをジェネリックに変えれば半額近くになることも。


    2.国の方針に賛同して医療費削減に力を入れている

    これは読んで字のごとくです。


    3.後発医薬品調剤体制加算を算定したい

    さて、いきなり難しいコトバが出てきました。が、実は多くの薬局が積極的にジェネリックをすすめる理由はココにあります。少し掘り下げて、後発医薬品調剤体制加算がどういうものなのかを見ていきたいと思います。
  • 薬局の利益になる「後発医薬品調剤体制加算」

  • 薬局の利益になる「後発医薬品調剤体制加算」
  • なぜ、薬局がジェネリック医薬品を推奨するのか。その真の理由は薬局の利益につながるからです。

    「後発医薬品調剤体制加算」とは何なのかというと、ざっくり言えば、ジェネリック医薬品の普及、医療費の削減に貢献している薬局に対するボーナスです。

    どれぐらいの金額がもらえるのかというと、2016年4月からの新制度では、その薬局で使っている

    ・ジェネリック医薬品の割合が65%以上:18点(180円)
    ・ジェネリック医薬品の割合が75%以上:22点(220円)

    といった金額を1回の処方せんでもらえます。

    180円というのは保険を含めた総額なので、3割負担の方であれば1回あたり50円がかかる計算になります。
  • 「後発医薬品調剤体制加算」は明細書を見ればわかる

  • 自分が行く薬局では「後発医薬品調剤体制加算」がかかっているのかどうかは、薬局でもらえる明細書をみればわかります。

    明細書に「後発医薬品調剤体制加算」という項目が書いてあり、18または22点という数字があれば、その薬局では加算がとられています。

    ちなみに、「後発医薬品調剤体制加算」はその薬局が取り扱う処方せん全てにかかってくる加算なので、仮に自分がジェネリック医薬品を選ばなくてもお金はかかります。

    もしそれがイヤであれば、他の薬局を探すしか残念ながら手段はありません。
  • まとめ

  • 薬局がジェネリック医薬品をオススメする真の理由は、医療費を削減しつつも薬局の利益を増やすためです。

    「薬局がもうけるとはけしからん!」という方も少なからずいらっしゃるのですが、医療費削減に真摯に取り組んでいる薬局への正当な報酬ではないでしょうか。

    とはいえ、残念ながら利益しか考えていない薬局があるのも事実。信頼できる薬剤師さんをさがして「かかりつけ薬局」にしてもらうのが一番の近道かもしれません。
薬局でジェネリック医薬品をオススメされる裏の理由【薬剤師】
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キュレーター紹介
薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

薬剤師コピーライター 江良 公宏さん

現役薬剤師&現役コピーライター。薬剤師の知識を活かし、医療現場に近い立場からの記事を得意とする。その他、『薬機法の専門知識』を活かして健康食品・化粧品の販売ページなどの作成も多数行っている。


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