健康

風邪の時に飲む漢方薬は、その症状によって選び方が変わります!
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風邪にかかってしまうと高熱が出たり、疲労感が出たりと様々な症状が現れるものです。漢方薬で治そうとするのであれば、風邪の症状に合わせた適切な選び方をするのが大切です。

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目次
- ・風邪薬と漢方薬はどう違うの?
- ・風邪の症状にはどんなものがある?
- ・喉の症状が出た時の漢方薬の選び方とは
- ・鼻の症状が出た時の漢方薬の選び方とは
- ・熱や悪寒、頭痛などの症状の時の選び方は
- ・漢方薬の選び方に困ったら
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風邪薬と漢方薬はどう違うの?
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風邪をひいてしまった時、少しでもその症状を緩和させるために風邪薬を服用するという方も少なくないでしょう。
実際ドラッグストア等に行けばあらゆる種類の風邪薬が並んでいます。
しかし、そもそも風邪薬と言われるものには風邪自体を治療する効果がないということをご存知でしょうか。
風邪薬として販売されているものの多くは、あくまでその症状を緩和させるに過ぎないのです。
薬の中に含まれている抗生物質には細菌を殺す効果はあっても、風邪の原因になるウィルスを殺す効果はありません。
むしろ体の中にある善玉菌までも殺してしまうため、腸内環境が乱れ、下痢を発症したり免疫力が低下したりしてかえって風邪を長引かせてしまうこともあるのです。
ただ、どうしても熱が高くて食欲がわかない時や、鼻水や咳が辛い時には、そういった症状を和らげるために必要な場合には非常に有効だといえます。
それでは、漢方薬というのはどういったものなのでしょうか。
漢方薬は古くから自然の生薬などから作られてきた薬で、東洋医学の一つとしてよく知られているものです。
漢方薬の場合、直接気になる部分を治療するというより、治療に適した体を作るということに重きをおいています。
西洋薬のような即効性はあまりありませんが、継続して服用し続けることによって、体そのものを丈夫で健康的なものにしてくれる効果があります。
そのため、中には健康的な体を維持する目的で漢方薬を服用し続けている方もいらっしゃいます。
もちろん、風邪を引いてしまった時にも漢方薬はおすすめです。
抗生物質などが含まれていませんので、体に必要な善玉菌を殺してしまうことなく、自己免疫力を高めてくれるので、長引かせることなく治療することが出来ます。
悪寒や鼻水、鼻づまり、解熱といった諸症状を緩和させることも可能です。
ただ、漢方薬の材料となる生薬は非常に多くの種類があり、その効果も様々なものがあります。
組み合わせによって効能も変わってきますので、その時の症状に合わせた適切な選び方をしてあげる必要があります。
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風邪の症状にはどんなものがある?
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風邪をひくと現れる症状には色々なものがあります。
まず咳風邪と言われる、症状が喉にあらわれるタイプがあります。
咳は喉から侵入しようとしたウィルスや異物を体の外に追い出そうとすることによって起こります。
気道に炎症が起こっているとやや粘り気を帯びた痰が絡んでくることもあります。
咳が長引くと日常生活にも支障をきたしてしまいますし、疲労感も溜まってくるため非常に厄介なものです。
咳の場合、別の病気が原因になっていることもありますので、あまりに長期間続く場合には医師に相談してみるようにしましょう。
鼻風邪は鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状がメインで起こります。
サラッと流れる水のような鼻水や、粘り気のある鼻水など、タイプもそれぞれ異なります。
鼻水や鼻づまりが起きる原因は、咳と同様、体の中に入ったウィルスや異物を体外に排出しようとして起こるものです。
そのためすすったりせず、ドンドン鼻をかんで外に出してあげる方がいいのです。
あまり勢いをつけると粘膜が腫れて鼻づまりの原因にもなりますので、やさしくかむようにしましょう。
黄色っぽく粘り気のある鼻水は、体の中で風邪のウィルスと白血球がぶつかりあった際に生じた死骸が海となって鼻水に混ざり込んだものです。
このような鼻水が出ている時は、体の中で白血球が一生懸命ウィルスと戦っているという証拠ですので、油断せず、ゆっくりと体を休めてあげることが大切です。
発熱や悪寒といった症状が起こるのは熱風邪といわれるものです。
熱が出るだけでなく、疲労感や食欲不振、関節の痛みなど、様々な症状が一気に起こってしまうこともあり、非常に辛いものです。
しかし、体の中に侵入してしまったウィルスを退治するために発熱というものは非常に大切なことなのです。
特に熱がどんどん高くなっている時に解熱剤を飲んでしまうと、ウィルスを退治することが出来ないので逆効果だと言われています。
ただしあまりにも体力の消耗が激しい時や、熱が長く続いてしまう場合には熱を下げてあげることも大切です。
漢方薬の効果を最大限に得るためには、こういった症状別に適した選び方が必要になってきます。
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喉の症状が出た時の漢方薬の選び方とは
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漢方薬の選び方は、細かい症状と、体質に合わせてあげるのがポイントです。
喉に症状が現れる場合のおすすめの選び方にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず喉が痛い、腫れているといった症状の時におすすめなのは『駆風解毒散』です。
体力が消耗している方でも飲める漢方薬で、ゆっくり喉に当てながら飲み込むとより効果的です。
漢方薬は飲みやすさも選び方のポイントになります。
『桔梗湯』はやや甘みがあり、漢方薬特有の苦味も軽いので、小さいお子さんにもおすすめです。
桔梗には痰を排出する作用もありますので、痰が絡んだような咳の時に使用するのもいいでしょう。
『甘草湯』も甘みがあって飲みやすいタイプの漢方薬です。
甘草には抗アレルギー作用、抗炎症作用もあるので、腫れにも効果的です。
喉の痛みと咳を緩和する効果があり、扁桃腺や口内炎にもおすすめの漢方薬です。
長期間続く場合、『柴胡』や『人参』、『半夏』などが含まれている漢方薬がおすすめです。
『参蘇飲』は風邪の後にも長引く咳に効果的です。
自己免疫力や消化吸収力を高めてくれるので、長引く風邪にはおすすめの漢方薬と言えるでしょう。
『麦門冬湯』は空咳のようなものが長く続いている場合におすすめです。
昼夜問わず治まらない咳にも効果的です。
妊娠中の女性にも使用できることでも知られています。
『銀翹散』は熱が出て、なおかつ喉の痛みが出る時に効果的な漢方薬です。
目や舌が赤く充血しているような時にも効果があります。
抗炎症作用があるので、痛みだけでなく喉の腫れ、扁桃腺にも効果的です。
喉に効果的な漢方薬の中には、服用するだけでなく、うがい薬として使用しても効果が得られるものがあります。
生薬自身に症状を緩和させる効果があるため、患部に触れさせてあげることでも治療になることがあるのです。
苦味が気になるとどうしてもグイッと飲み込んでしまいがちですが、特に腫れや痛みが強い場合には、出来るだけゆっくりと患部に触れさせながら飲むようにしましょう。
飲みにくい場合、冷ますと苦味を軽減させることが出来ます。
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鼻の症状が出た時の漢方薬の選び方とは
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同じ鼻水でも種類によって選び方も変わってきます。
サラッとした水っぽい鼻水の場合は、麻黄や桂皮、乾姜といった体を温める作用のある生薬が含まれている漢方薬が効果的です。
『小青竜湯』は鼻水や鼻炎だけでなく、花粉症の薬としてもよく知られている漢方薬です。
市販のアレルギー薬のように眠くなりにくいので、使用した経験がある方も多いことでしょう。
体の水分バランスを整える効果もありますので、発汗を促す作用もあり、むくみなどにも効果的です。
暑がりの人や、体がほてりやすいという人は使用を控えた方が賢明です。
『麻黄附子細辛湯』も水っぽい鼻水や、繰り返すくしゃみに効果的な漢方薬です。
附子が含まれた漢方薬で、体の冷えが気になる時や、ゾクゾクと悪寒を感じるような風邪の初期症状にもおすすめです。
咳や喉の痛みなどを抑える効果もありますので、鼻の症状だけでなく喉の症状も出ている方はもってこいの漢方薬です。
逆に黄色っぽい鼻水が出る時や鼻づまりが気になる時には、石膏やチモといった体を冷やす作用のある生薬が使われた漢方薬を選ぶ必要があります。
粘り気のある鼻水が出た時に効果的なのは『葛根湯加川きゅう辛夷』という漢方薬です。やや体力のある方向けの漢方薬で、鼻づまりや蓄膿症にも効果的です。
また節々の痛みを和らげる作用もありますので、頭痛や肩こりなどの症状緩和にもおすすめです。
抗アレルギー作用もあり、花粉症の時に眠くならない薬をお探しの方にはぴったりの漢方薬といえます。
『辛夷清肺湯』は体力が中以上の方で、患部に熱や痛みを持っている時におすすめの漢方薬です。
炎症を緩和し、鼻の通りを良くしてくれます。
ただし体が冷えやすい方の場合は使用を控えた方がいいでしょう。
くしゃみや鼻水といった鼻の症状も喉と同様、一概に風邪が原因ではない場合も多いものです。
蓄膿症やアレルギーなどが原因の場合には、漢方薬の選び方も変わってきますので、あまり症状が長引く場合には医師の診断を仰ぐようにしましょう。
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熱や悪寒、頭痛などの症状の時の選び方は
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発熱や悪寒といった典型的な風邪の症状は、そのタイミングによって選び方が変わります。
まず、初期症状の軽い寒気や微熱といった症状におすすめの漢方薬には『葛根湯』があります。
非常に有名な漢方薬で、服用経験のある方も多いでしょう。
発汗作用があり、風邪をひきそうだなという時の予防としても効果的があります。
比較的体力がある方向けの漢方薬ですので、症状が悪化した場合には適しません。
また同じ初期症状に効果的な漢方薬に『麻黄湯』もあります。麻黄湯は節々の痛みにも効き目があり、微熱はあるけれどもそれほど汗をかいていないときのすすめです。
インフルエンザにも効果的だということで、こちらも有名な漢方薬です。
『桂枝湯』はゾクゾクする悪寒や頭痛に効果的な漢方薬です。妊婦や授乳中の方にも使用できる漢方薬です。
風邪の治りかけで、たくさん汗をかいた後にもおすすめです。
また『柴胡桂枝湯』は頭痛、吐き気、食欲不振といった風邪の諸症状によく効きます。
炎症を抑え、痛みを和らげる効果もあります。
人参など、滋養効果のある生薬が含まれていますので、治りかけの際にもおすすめの漢方薬です。
『小柴胡湯』は体の炎症を抑え、疲労回復の効果がある漢方薬です。
うっかり風邪を長引かせてしまった時におすすめです。
嘔吐や下痢などを繰り返してしまうタイプの風邪の際には、『五苓散』がおすすめです。
五苓散には体の水分バランスを整える効果があり、体力が低下している方でも服用できる漢方薬です。
暑気あたりや二日酔いだけでなく、急性胃腸炎にも効果的ですので、お家に常備しておくとなにかと安心です。
日頃あまり体力がなく、風邪をひくといつも長引いてしまうという方や、咳や痰で安眠できないという方には『竹茹温胆湯』もおすすめです。
咳や痰を抑えてくれるだけでなく、気分がすぐれない時のイライラ感を抑えてくれる効果もあります。
熱の高い時はもちろん、平熱まで熱が下がったけれども、どうも体の調子がイマイチという場合にも服用することが出来ます。
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漢方薬の選び方に困ったら
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漢方薬には薬局などで市販されているものから処方薬まで、非常にたくさんの種類が存在します。
漢方薬はその症状だけでなく、脈や体温、体力など、総合的な判断で処方されるため、選び方も複雑なものです。
市販の漢方薬を購入する時に選び方に迷った場合は、薬剤師の方に相談してみましょう。
症状や体質に合わせて適切な漢方薬を選んでくださいます。
病院で漢方薬を処方してもらいたい場合、病院によっては漢方薬を取り扱っていない場合もあります。
まずは担当医に相談の上、現在服用中の薬などがあれば、しっかりと伝えて処方してもらうようにしましょう。
中にはどうしても漢方薬の苦味が苦手だという方もいらっしゃいます。
そういう場合には、オブラートを使用するのがおすすめです。
最近は既に筒状になっているものや、甘い味付きのものも販売されていますので、是非試してみて下さい。
漢方薬の中には飲みやすい錠剤になっているものもありますので、薬剤師や医師に相談してみるといいでしょう。きちんと飲み続けていくためには、飲みやすさも選び方の大切なポイントです。
漢方薬を処方してもらうには、漢方の専門医に掛かるという方法もあります。
気になる症状を専門医に相談すると、脈や体質などをチェックした上で、その人にピッタリの薬を調合してもらえます。
多くの場合、煎じて飲むタイプの漢方薬を出されるので、土瓶などを用意しておくといいでしょう。
煎じ薬の中には苦味の強いものもありますが、だからといって砂糖を加えたり、別の飲み物に混ぜて飲んだりしてはいけません。飲みにくい場合は、よく冷やし、薄めて少しずつ飲むようにしましょう。
漢方薬には副作用がないと思っている方も少なくありません。
確かに、西洋薬に比べると比較的副作用は出にくいものですが、全く出ないというわけではありません。体調や薬の飲み合わせによっては体調不良を引き起こすこともあります。
既に服用中の薬がある方や、妊娠中、授乳中の方は特に注意が必要ですので、必ず相談の上使用するようにしましょう。
キュレーター紹介

muah♪さん
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