市販薬との違いと風邪の症状に合わせた漢方薬の選び方

市販薬との違いと風邪の症状に合わせた漢方薬の選び方

Thumb?1414295452 muah♪さん

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漢方薬は自然界に存在している生薬を利用していて、化学合成成分を使っていないため、体にかかる負担が少ないことで知られています。そのため飲んだ時の作用も穏やかなのですが、風邪の症状にも効果があるのでしょうか。

  • 薬局で販売している薬と漢方薬の違い

  • 薬局で販売している薬と漢方薬の違い
  • 風邪を引いた時には、漢方薬よりもドラッグストアで購入した市販の薬を飲んでしまうことが多いかもしれません。

    漢方と薬はどちらも症状を回復するために利用する物ですが、症状に対する働きはそれぞれに違いがあります。

    ドラッグストアで購入できる市販薬や病院で処方される薬は、西洋医学の知識によって病気に応じて有効成分を調合しています。

    細菌やウイルスに対してピンポイントに作用して回復に導いていくため、使用している成分の効果が強く、即効性があるという特徴があります。

    しかし、症状に対する効果が強い分だけ副作用が起きる可能性があり、飲む量やタイミングなどに十分な配慮が必要になります。

    漢方薬は病気を引き起こしている細菌やウイルスに働きかけるというよりも、抵抗力を付けて自然治癒力を高めるための成分を配合しています。西洋薬のように血液検査やレントゲンのような科学的な検査によって必要な薬を決めることはなく、体質や体型、病気の症状から判断して、回復をサポートするための漢方薬が決められます。

    漢方薬は免疫力を高めて治癒を促すことが目的なので、西洋薬と比べて効果は緩やかです。
    しかし、風邪は長期化することが少ない病気なので、そのような時に利用される漢方薬は、即効性のある物が多くなっています。

    漢方薬は体力や体質、体型によって効果が変わってくるので、風邪の症状だからといって同じ種類の漢方薬を処方したとしても、全ての人に同じような効果が出るわけではありません。
    そのため、その時の体力や体質に合った漢方薬の選び方をすることが、生薬の効果を最大限に引き出すためのポイントになります。

    そして、西洋薬は病気の症状が表面に出てきた時に飲むことが多いのですが、漢方では病気になりそうな時にも利用されます。

    東洋医学ではこのような状態を未病と言って、自覚症状があっても病院の検査ではどこも異常がないような状態を表しています。
    ですので風邪の症状がはっきりと表面化する前に、体調の変化を感じ取った時は西洋薬を飲むよりも漢方薬の方が適しています。

    ただ、漢方薬は西洋薬よりも副作用が少ないのですが、選び方や使い方を間違えると体に悪影響を及ぼすこともあるため、症状の回復に役立つ選び方をしましょう。
  • 体質と症状の移り変わりに合わせて選ぶ

  • 風邪を引いたばかりの頃と治りかけでは症状が違うため、漢方薬の選び方も違ってきます。

    寒気や頭痛、筋肉の痛みなど風邪の初期症状では、体を温める効果を持つ生薬が利用されます。引き始めは鼻水もサラッとしていて透明で粘度が低いという特徴があるのでその症状に適している種類を選ぶようにします。

    症状が進んでくると、食欲がなくなりお腹を壊したり、吐き気が強くなったりして、胃腸の調子が悪くなることがあります。

    脂肪分が多くこってりしている料理が食べられなくなってくるので、このような時には消化しやすく体を冷やさないような食品を選ぶようにして、漢方薬では胃の負担を軽くするための生薬が配合してあるタイプも飲むようにしましょう。

    風邪の症状がピークを迎えると、熱が上がって大量に汗をかくようになります。喉が炎症を起こして痛みが強くなり、咳がひどくなることがあります。
    透明で水っぽかった鼻水はだんだん黄色っぽくなってきて、粘りが強くなってきます。

    そして風邪の症状が治まってくると、鼻づまりがひどくなり、咳が出ると痰がからむようになります。
    この頃になると寒気や発熱はほとんどなく、漢方薬を飲みながら栄養のある食べ物とゆっくり休息を取るようにすると回復に向かいます。

    漢方薬では、体質や体格で選び方が変わってきて、体力が無く比較的虚弱な体質を虚証といい、体力があって活力のある体質を実証といいます。

    虚証タイプは汗をかきやすい体質で、下痢をしやすく動きや動作が控えめな人が当てはまります。

    実証タイプは汗が少なく声が大きくて活動的な印象を与えます。水分代謝が悪くて便秘になりやすいことも、このタイプの特徴です。

    漢方薬は虚証タイプに効果を発揮する物と、実証タイプに効果を発揮する物が分かれているので、風邪の症状だけで選ぶのではなく、自分の体質に合っている漢方薬の選び方をしましょう。

    ただ、体質は常に同じではありません。以前実証タイプだった人が、病気によって虚証タイプに変わってしまうこともあるので、その時々の体質によって種類を変えるという選び方も大事なポイントです。
  • 風邪の引き初めに最適な漢方薬の選び方

  • 体がだるい、喉が痛くて声がかすれる、何となく寒気がするといった風邪の初期症状に適している漢方薬の選び方では、「葛根湯」が有名です。

    葛根湯は寒気があり、鼻水や頭痛、筋肉痛といった症状が出ている風邪に効果を発揮します。

    神経痛やリウマチの症状を緩和する目的で使用されることもあるので、ふしぶしの痛みが強くなってきた時にも効果的です。ただ、体が弱っている時や、胃腸が荒れている時には向いていない漢方薬になります。

    同じような症状が出ている子供に対する選び方は、「麻黄湯」が向いています。

    麻黄湯は大人でも飲めますが、こちらは胃腸が強くて体力がある人に向いている漢方薬です。
    寒気や筋肉痛、ふしぶしの痛みが強い時にも麻黄湯が効果的です。
    葛根湯や麻黄湯はインフルエンザにも効果を発揮するため、不調を感じたら早めに飲んでみましょう。

    風邪をひいて熱が上がってくるとたくさん汗をかくようになりますが、葛根湯と麻黄湯は熱が出ていて汗をかいていると効き目が弱くなってしまうので、熱が出て汗をかいている時には別の漢方薬を選ぶようにします。

    風邪の引きはじめでも汗をかいてしまう時の漢方薬の選び方ですが、桂枝湯を飲んでみましょう。
    こちらは体力のない人に向いている漢方薬で、熱があり悪寒がする時に利用します。

    風邪で体調がすぐれなくて、食欲が低下している時にも「桂枝湯」が最適です。
    この漢方薬には、体を温める作用のある生姜が入っているので、寒気が治まらないような風邪の症状に適しています。

    鼻水が止まらないような時の選び方には、「小青龍湯」があります。この漢方薬は風邪をひいても汗をかくことがなく、トイレが近くなっていたりむくみが出たりしている時に向いています。

    アレルギー性鼻炎に利用されることも多い漢方薬で、体力がない人に最適な漢方薬です。水分代謝が悪い体質の方に適していて、発汗を促すことで余計な物質を排出して体を回復に導いていきます。

    気管支炎の症状緩和に利用されている漢方薬なので、喉がゼイゼイするような時にも利用できます。
  • 風邪がひどくなってきた時の漢方薬の選び方

  • 喉の痛みが強い時の選び方は、「桔梗湯」が最適です。

    この漢方薬は体力や体型に関係なく利用でき、喉の腫れが目立ち炎症を起こしているような時や、喉の痛みと同時に咳が出る時に向いています。

    桔梗湯は他の漢方薬のような飲み方をするよりも、痛みがある部分に成分を浸透させるような飲み方をしてみましょう。

    ぬるめの白湯または水に桔梗湯を溶かし、粘膜に漢方薬の成分が浸透するようにゆっくりと飲み込みます。うがいをしながら飲むのも効果的で、一気に飲んでしまうよりも時間をかけて飲む方が効果的です。

    桔梗の成分には膿を出す働きがあるので、喉に痰がからんでいる時にも向いている漢方薬です。

    下痢がひどかったり吐き気を強く感じるような風邪の症状には、「胃苓湯」が適しています。

    この漢方薬が向いているのは胃腸の調子を崩しやすい虚証タイプになり、体にたまった水分の巡りを良くして胃腸を整える効果が高まります。

    この漢方薬は体内の水分バランスを整える五苓散と、胃を健康的な状態に導く平胃散を合わせています。解熱と発汗を促す桂皮が入っていて、トイレに行く回数が少なく口が渇いてしまうような時に利用します。

    本来は胃薬的な使い方をする漢方薬ですが、鼻水や咳よりもお腹の冷えや吐き気が強い時に向いています。

    「柴朴湯」は、炎症を鎮めて喉の痛みを抑える生薬を使用しています。
    咳がひどくなっていて喉に違和感がある時に利用したい漢方薬です。

    入っている生薬は10種類で、抗菌作用を持つサポニンを多く含んでいる柴胡や利尿作用のある茯苓などが含まれています。体力がなく胃腸が弱っている人に向いている漢方薬なので、風邪で体力が衰えたしまった時でも利用しやすくなっています。

    発熱があり、ひどい頭痛がする風邪に適している漢方薬が、「参蘇飲」です。
    この漢方薬も胃腸が弱っている人向きで、咳と痰を鎮める効果もあります。

    葛根や桔梗などの生薬を使用していて、体のだるさや鼻水、など色々な症状が出ている時に向いています。風邪が長引いてなかなか治らない時にも、最適な漢方薬です。
  • 治りかけの症状に合った漢方薬の選び方

  • 風邪の治りかけは、ひどい症状は出ないものの、体のだるさや鼻水、咳などに悩まされることがあります。

    「補中益気湯」は弱った胃腸に回復を促して、疲れやすい体を元気にするための漢方薬です。10種類の生薬が入っているのですが、主な生薬は膿を排出する効果のある黄耆と、免疫力を高める人参、水分の排出を促す効果を持つ蒼朮になります。

    「柴胡桂枝湯」は、体力がやや衰えているという人に向いている漢方薬です。風邪のピークから治りかけに効果を発揮して、熱や寒気などの症状を和らげる効果が期待できます。

    この漢方薬は体が冷えやすい方にも利用されているため、体を内側から温めて血液やリンパの巡りを促進したい時に適しています。

    柴胡は風邪が長引いてしまった場合に、よく用いられる生薬です。咳と同時に口の中が乾いてしまうような状態で、比較的体力がある方は、柴胡桂枝湯よりも小柴胡湯が向いています。

    この漢方薬は、咳や痰がよく出るような風邪の後期症状に効果を発揮して、喉が乾燥して声がかすれる、鼻が詰まるといった症状を和らげる目的で利用されています。

    咳がなかなか治まらず、痰がよく出る時に利用したい漢方薬が、「五虎湯」です。
    この漢方薬に配合されている生薬は、炎症を鎮めて気管支を拡張する働きが期待できるので、咳をしすぎて呼吸が苦しくなってしまうような場合に最適です。

    五虎湯は体力がある方に向いていて、体に熱がこもってしまう体質の方のための漢方薬になっています。


    乾いたような咳が多くなってしまい、喉の渇きが気になる場合には「麦門冬湯」を利用してみましょう。
    この漢方薬で使用している生薬の麦門冬は、喉の痛みを鎮めて熱を取り去る働きがあります。

    中くらいの体力がある人に向いている漢方薬で、治りかけの風邪に多い色の濃い痰が出るような時に飲むと効果を発揮します。体を温める生薬を中心に配合しているため、冷えやすい体質の方に向いています。

    この漢方薬では麦門冬の他にも鼻炎に効果を発揮する半夏などの5種類の生薬を配合しています。
  • 漢方薬の選び方では体質と症状を確認

  • 風邪に効くと言われている漢方薬はたくさんありますが、選び方によって効果が変わってきます。

    鼻水や痰は主な症状になりますが、どのような状態の鼻水や痰が出ているのかによって、漢方薬の選び方に違いが出てきます。

    例えば引き始めによく出る透明な鼻水と、治りかけに出る黄色っぽい鼻水では、効果を発揮する漢方薬の選び方が違ってきます。

    体質や体型に関しても同じで、やせている人が飲む漢方薬と体格が良い人が飲む漢方薬は同じではありません。漢方薬では血液の巡りや気の流れ、体を温める力が選び方のポイントになります。

    ですから、自分の体質や性質がどのような体質に当てはまっているのか、漢方薬を購入する前に知っておくことが大切です。

    ただ、漢方薬の歴史は古く生薬の種類が多いので、自分に合った漢方薬を探すのはとても大変です。
    しかも漢方薬で使用されている生薬の中には、利用する際に注意が必要になる物もあります。

    多くの漢方薬に使われている甘草は、炎症を鎮める働きや解毒作用があるので、風邪の症状を和らげる漢方薬でも使われています。

    しかし、成分を摂り過ぎてしまうとむくみや筋肉がけいれんするといった副作用が出てしまうことがあるので、東洋医学的な考え方から漢方薬を選ぶのと同時に、西洋医学的な考え方で体質に合った選び方をすることが大切です。

    漢方薬は副作用が少なくなってはいますが、早く治したいからといって必要以上に飲み過ぎてしまうと、他の症状が出てしまう可能性もあるので、1日に摂取できる回数や量を守って飲むようにしましょう。

    症状によっては異なる種類の漢方薬を一緒に飲むこともできますが、特定の成分の効果が強くなってしまうこともあるため、専門的な知識を持っている方からアドバイスを受けから選ぶようにしましょう。

    漢方薬は抵抗力がなくなってきて風邪をひきやすくなった時にも最適で、体質改善のサポートになります。

    機能が弱っている部分に力を与えるといった使い方ができるので、効き目が穏やかな漢方薬を利用して免疫力アップに役立てられます。
市販薬との違いと風邪の症状に合わせた漢方薬の選び方
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